お話を伺った方
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事務局長 計良弘信さん
諸説あるものの、古くは平安時代にその起源をもつという七福神信仰。
奥州仙薹七福神霊場会事務局長にして、秀林寺副住職の計良弘信さんは
「七福神が今のえびす神、大黒天、毘沙門天、弁才天、福禄寿、寿老尊、
布袋尊になったのは、江戸時代だといわれています。
それより以前は、猩猩(しょうじょう)という動物が入っていたりしたこともあったんですよ」と、
教えてくれた。
七福神をめぐるにあたって、気になるのは、その作法。
「仙台では、えびすさまだけが神社に祀られています。
神社での参拝は二礼、二拍手一礼は知られていますが、実は願掛けの際には住所と氏名も言わなくてはいけないのだそうです。
また、仏教では、少欲知足(=欲を少なく足ることを知る)を説いていますから、
自分の欲ではなく、他の人のための願をかけるのが正しいのではないかと思います。
そして、何よりも忘れていただきたくないのが、お参りは、ご利益の自動販売機ではないということ。
願をかけるということは、神様にお誓いをたてるということなのです。
『叶わなかった、ご利益がない』ではなく、願いを叶えるための力添えをお願いし、
自らもそこに向かって努力することが大切なのです」。
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