仙台七夕まつり
七夕まつりの起こり
日本の七夕まつりは、古い時代から農を主体とした人間生活に密着しながら、複雑な過程を経てきました。「七夕」という外来の中国語を、「たなばた」と日本語読みしていることが、古くから「たなばた」の本体があったかを示しています。「たなばた」という日本古来の民俗信仰を母体としながら、その中から盆行事の部分が抽出され、更に中国の技芸上達を願う乞巧奠(キッコウテン)という星祭の行事が合体し、ミックスされたのです。乞巧奠が、中国から日本に伝来したのは、奈良時代の頃。室町時代に入ると、宮中の催しが少し簡略化され、娯楽面が大きく押し出され、七夕にちなんだ遊びごとが盛んになりました。七夕まつりは江戸時代に入って五節句の一つとされてから、全国的に一層盛んに行われるようになりました。竹飾りも飾られるようになり、始めは五色の願いの糸を垂らすだけだったのが、元禄頃から短冊をさげ、吹流しをつけるようになりました。
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