藩政時代から、仙台城築城にあわせて移り住んだ町人達の屋敷があった御譜代町だったという大町。木綿などを扱う太物商が集まって始まった長い歴史ある商店街には、古くからの稼業を守る店も多く、老舗の味噌屋や仙台のお土産品を扱うお店に、セレクトショップや雑貨店が軒を連ねた街だ。藤崎百貨店の地下には仙台のお土産がなんでも揃っています。仙台名物笹かまぼこやずんだ餅をはじめ、仙台銘菓がずらり。
藩政時代「大町三四五丁目」と呼ばれ、米沢から伊達家とともに仙台に移った譜代商人の町として豪商が軒を並べていました。現在の日銀仙台支店、七十七銀行芭蕉の辻支店周辺の三丁目では呉服・麻・綿織物を取り扱い、現在の藤崎、大内屋周辺の四丁目では小間物を取り扱い、五丁目は油などの商業特権で保護された商いが立ち並んでいました。また、大町三丁目に京屋、四丁目には島屋という飛脚屋があり、商人の通信機関の役割を担うなど「おおまち商人」達が伊達藩62万石城下町の経済の基礎を築いたのです。大町三四五丁目と呼ばれた場所には、藩政時代から続く老舗が現在も店舗を構えています。