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仙台の伝統行事である「裸参り」は、もともとは南部地方(現在の岩手県)の農民による神事を起源としているのではないかといわれている。南部地方の農民は、閑散期に仙台の酒蔵で杜氏としての仕事を請け負い、その南部杜氏が醸造の安全を祈願して行ったのが「裸参り」で、江戸後期の嘉永年間(1844~1853)ころには行われていたとされている。白鉢巻、白さらしという装束は、諸説あるが、南部杜氏の作業着であったそうだ。

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そんな仙台の伝統の「裸参り」を伝承している『仙臺伝統裸参り保存会』の谷徳行会長は「まず、知っていただきたいのが、本来どんと祭と裸参りは別物であったということ。これを一緒にしたのは、宮城県下では大崎八幡宮が初めてだといわれています。

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そして、私たち『仙臺伝統裸参り保存会』は、先輩たちから教えてもらったことを後輩たちに教えているだけで、“これが絶対だ”というつもりはありません」と前置きをしたうえで、「裸参りは酒蔵が中心の神事だったものが、時代を経てさまざまな団体が参加するようになりました。

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今は、毎年2600人~3000人の方が裸参りをしています。その人数は、毎年増えているんですよ」と教えてくれた。

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『仙臺伝統裸参り保存会』の発足は、平成16年。それまで、毎年裸参りを行ってきた地元の酒蔵「天賞酒造」が川崎町へ移転したのをきっかけに、天賞酒蔵から裸参りに参加していた市民有志によって結成された。「地元のみなさんのご意見と、大崎八幡宮のご指導をいただいて、今日まで続けてくることができました」と、谷さん。

ところで、大きな団体に所属していないと、参加の機会がないように思われる裸参り。だが、「実は、裸参りは自由参加なんです。ただし、一般道路を歩きますから、警察への道路使用許可を取っていただく必要があるのと、大崎八幡宮なり、お参りをする神社への祈祷の申し込みをしなくてはいけない。装束は、販売しているお店がありますので、そこで購入が可能です。私たち保存会では、本会からお声掛けした方などにご参加いただくことがありますが、必ずみなさん『来年もぜひ』と言いますね(笑)。中には、ロンドンに転勤になったのに、裸参りには仙台に帰ってくる銀行マンも。あの寒い中で、同じ体験を共有するのは、特別な体験なのでしょう」。

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さらに「今は、たくさんの方が裸参りをしますが、ある年、鉢巻の縦結びがおかしなことになっている参加者がいたんですね。それを見て、『鉢巻ひとつ、足袋ひとつ、ちゃんと伝えていくことが必要だ』とつくづく感じました。我々は、必要とされれば、企業などに出向いて、裸参りの仕方をお教えしているんです」と。

また、裸参りの当日は、八幡杜の館において「裸参りのお話と見学会」(電話にて要予約)も行っているという。「私たちが教わったことは、これからもずっと伝えていきたいですね」。当日の『仙臺伝統裸参り保存会』の大崎八幡宮鳥居への到着は、18:30の予定。古式に則った、その美しき参拝をぜひその目で見てほしい。

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仙臺伝統裸参り保存会

お問い合わせ:090-7320-8735 http://www.dento.undo.jp/