- Home
- machinaviPRESSの深掘版
- ダイナミックな「すずめ踊り吹奏楽ヴァージョン」
ダイナミックな「すずめ踊り吹奏楽ヴァージョン」
- 2016/4/28
- machinaviPRESSの深掘版
昨年初登場し、大きな話題となった「聖ウルスラ学院英智高等学校」吹奏楽部。
彼らは、「すずめ踊り」のあのお囃子を吹奏楽ヴァージョンで演奏、さらに部員がそれに合わせたすずめ踊りを披露した。
顧問の及川博暁先生は「当校は、伊達伯爵邸跡を譲り受けておりまして、授業の中で仙台藩作法を取り入れたりと、伊達家と深いご縁を結んできました。また、18代当主の伊達宗さんには名誉顧問にもなっていただいています。そうしたことから、地域の文化を継承するためにも、何かできないか、と模索していたんです。そこで、吹奏楽ですずめ踊りを演奏しようということになりまして。音楽家の榊原光祐先生のご協力を得て、吹奏楽ヴァージョンを作りました。変奏曲ですので、最初は生徒たちも大変だったようですが、昨年市民のみなさまの前で演奏し、『斬新でいい』というお声をいただき、大変うれしく思います」と。
全国大会に進むほどの、東北きっての名門吹奏楽部が演奏する「すずめ踊り」は、情熱がほとばしるダイナミズムにあふれている。
部長の西宮楓香さんは「最初は『本当にこれでいいのかな?』と期待と不安でいっぱいでした。でも、たくさんの方に拍手をいただいて、本当に挑戦してよかったなと思いました」と目を輝かせる。及川先生も「この吹奏楽ヴァージョンは、ぜひほかの学校でも演奏していただけたらうれしいなと思っているんです。伝統を市民みんなで守っていけたら、いいですよね」と。
ひとりひとりが笑顔ですずめ踊りを
踊り手が羽織る法被は、伊達家の家紋入りで、実はひとつひとつ手作り。よく見れば、水玉模様はパッチワークでなんとも微笑ましい。今年、踊り手として参加する池田美波さんは「新一年生が加わって、数十人で踊りますので、迫力もあると思います」と。同じく踊り手の及川寛太さんも「去年の反省点を活かして、扇の見せ方であったり、今年はパワーアップした踊りをみなさんに見せたいと思います」と、気合十分。
そして「私たちは初心者ばかりですが、それでも温かく市民のみなさんが見守ってくれるのがありがたいです。ひとりひとり笑顔で精いっぱい頑張ります! そして、私たちのような若者が踊っていくことで、この伝統あるすずめ踊りをずっと継承していきたいです」と。若さみなぎる彼らのパフォーマンスに期待あれ!