- Home
- machinaviPRESSの深掘版
- 秋空の下、アートとピクニックを楽しむ
秋空の下、アートとピクニックを楽しむ
- 2016/10/11
- machinaviPRESSの深掘版
宮城県美術館

撮影場所:北庭 天気の良い日には、美術館見学の小学生たちが芝生の上でお弁当を広げる。右奥/新宮晋作「時の旅人」、左/フェルナンド・ボテロ作「馬に乗る男」
行楽シーズンの秋は、アートとピクニックを同時に楽しむのもいい。大げさな準備は必要なく、バックパックにビーチタオルを忍ばせて、宮城県美術館に出かけるだけ。飲み物や軽食を持っていけば、ちょっとした遠足気分が味わえるというもの。
芝生が整備されている北庭には、風を受けて動く「時の旅人」や、その風貌がユニークで思わず笑みがこぼれてしまう「馬に乗る男」などのユニークな彫刻が設置されている。それらを眺めながら、秋空の下でもの想いにふけってみてはいかが?

風の流れによって動きながら形を変える「時の旅人」

馬に乗ってお出かけしてきたような、愛嬌のある「馬に乗る男」

不思議なフォルムの「水犬」

広瀬川の水の流れる音が木々の向こうから聞こえてきて、自然もたっぷり堪能できる!
多くのアートファンに愛される宮城県美術館は、広瀬川に面した北庭のほか、前庭とアリスの庭があり、それぞれに特徴的な彫像が設置されている。

紅葉の秋の景色に佇む、佐藤忠良作「二歳(大)」

こちらは9月初旬の「二歳」。季節で印象が変わる

正面入口では、ヘンリー・ムーア作「スピンドル・ピース」、ダニ・カラヴァン作「マアヤン」が迎えてくれる

「マアヤン」の脇の水路は美術館入口へと誘ってくれる
前庭のダニ・カラヴァン「マアヤン」は、美術館の建物と一体化した美術作品。柱がほぼ等間隔に並べられ、その脇には水が流れている。この芸術作品のもとで子どもたちが水遊びを楽しむという牧歌的光景は、この美術館ならではの夏の風物詩だ。秋には水の流れる様をゆっくり眺めるのもいい。

一瞬、「ここはどこ?」とつぶやいてしまう「アリスの庭」。トム・オタネス作「蛙とロボット」は四方から覗き込みたくなる作品
そして、アリスの庭には、動物の彫像が多く設置されている。この庭が“アリスの庭”たる理由は、佐藤忠良記念館の外面がミラーガラスであることと、この動物たちの彫像が「不思議の国のアリス」を想起させるからだという。美しく色づいた木の葉を眺めながら、物語の主人公になりきってこの庭を散策するのも、また一興だ。

庭の道案内役かな?右手前の柳原義達作「道標・鴉」

立ち止まって見上げてしまう、バリー・フラナガン作「野兎と鉄兎」

表情が愛らしいフェルナンド・ボテロ作「猫」

鏡に映る自分は、まるでアリスになった気分
もちろん、宮城県美術館本来の展示物を見ながら、芸術の秋を堪能するのもいい。常設展では、ヴァシリー・カンディンスキーやパウル・クレーといった、世界を席巻したアーティストの作品をはじめ、子どものころ誰もが一度は読んだことがある名作「ぐりとぐら」や「おおきなかぶ」をはじめとする絵本原画などを展示している。そして現在開催中の企画展「ポーラ美術館コレクション モネからピカソ、シャガールへ」では、日本屈指の西洋画コレクションを誇るポーラ美術館から、クロード・モネ「睡蓮」やフィンセント・ファン・ゴッホ「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」、パブロ・ピカソ「花束を持つピエロに扮したパウロ」、マルク・シャガール「オペラ座の人々」といった、教科書で見たことがあるような有名作品がずらり。アートにはあまり興味がないという人も必見だ。

「ポーラ美術館コレクション モネからピカソ、シャガールへ」2016年11月13日(日)まで開催
「ポーラ美術館コレクション モネからピカソ、シャガールへ」展開催中!
印象派の巨匠モネ、ルノワールをはじめ、セザンヌ、ゴッホからピカソ、シャガールまで、 人気のポーラ美術館の西洋絵画コレクション71点に会えるまたとないチャンス。お見逃しなく!
■一般1,300円、大学生1,100円、小・中・高校生650円 ■11月13日(日)まで
宮城県美術館ではTwitterで最新情報を発信中!@miyagi_bijutu
「街ナビ仙台 タウンフィード」でもチェックできます!

佐藤忠良記念館の中から見えた美術館を覆う鱗雲
宮城県美術館
仙台市青葉区川内元支倉34-1
022-221-2111
開館時間/9:30~17:00(チケット販売は16:30まで)
休館日/月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)
HP/宮城県美術館