その壱「蔵王を知るべし」
宮城県と山形県にまたがる「蔵王連峰」。春には山菜、夏には可憐な高山植物、秋には紅葉、冬は樹氷、と雄大なパノラマを見せてくれる恵みの山だ。雪解け水の清廉さ、地下からわき出る温泉と、豊かな水をたたえている。また、平安時代、吉野より蔵王権現が勧請されてから修験者の修行の場となっており、神聖な地でもあるのだ。 ▲平成27年6月16日(火)午前9時、仙台管区気象台から「蔵王山 噴火予報:警報解除」が発表されました。 <火口周辺警報(火口周辺危険)から噴火予報(平常)に引下げ> 注:(平常)は(活火山であることに留意) ★蔵王連峰の様子やニュースを随時配信! http://www.town.zao.miyagi.jp/kankou/index.html
その弐「伊達家とのえにしを知るべし」
伊達家とゆかりが深く、特に伊達政宗公の七男・伊達宗高公は、元和9年(1623)に刈田岳の噴火が長期化し、甚大な被害が出た際に、刈田岳に登り、命願し噴火を鎮めたといわれている。1626年に天然痘で命を落としたが、今なお領民に尊敬された名君であった。蔵王刈田岳山頂には「伊達宗高公命願の碑」が建立されている。 ▲刈田峯神社(別名:白鳥神社)は蔵王の御釜を見降ろす蔵王山頂に建立されている。 住所:宮城県刈田郡蔵王町宮字馬場1 ▲村田城主・伊達宗高公は20歳の若さでこの世を去ったが、村田町の「龍島院」に手厚く葬られている。 住所:宮城県柴田郡村田町大字村田字大槻下92 TEL:0224-83-2160
その参「真田幸村の子孫を知るべし」
伊達軍と刃を交えた敵将・真田幸村公の子息、息女がひそかに伊達家に匿われ、その血筋を守り、蔵王の地に受け継がれてきた仙台真田氏。にわかには信じられない、歴史のロマンが蔵王には受け継がれている ▲仙台真田氏を知るなら、まずはここ!特別展「仙台真田氏の名宝Ⅲ」開催中 ・期間:2015年4月10日(金)~2015年7月26日(日) ・住所:蔵王町ふるさと文化会館(ございんホール) ・住所:宮城県刈田郡蔵王町大字円田字西浦5 ・TEL:0224-33-2018
その四「温泉を堪能すべし」
蔵王の裾野に広がる温泉地は長い歴史を持ち、伊達家の保養所であった青根温泉や、奥羽の薬湯と言われた鎌先温泉など、古くから親しまれてきた。
▲峩々温泉(ががおんせん)
日本三大胃腸病に効く名湯」として全国的に名高い、一件宿の温泉。以前は湯治場としても親しまれた。日本秘湯を守る会、会員でもある。 住所:宮城県柴田郡川崎町大字前川字峩々1 電話:0224-87-2021 ホームページ:http://www.gagaonsen.com/
▲青根温泉
湯元不忘閣は、歴代の仙台藩主の保養所だった温泉で、美肌や眼病に効能があるといわれる。青根御殿などは国の登録有形文化財となっている 住所:宮城県柴田郡川崎町青根温泉 電話:0224-85-3122(青根温泉観光案内所)
▲遠刈田温泉
信仰登山の基地および湯治場で、足腰の病に効くと言われている・2014年度のにっぽんの温泉100選にも選ばれている
▲鎌倉温泉
夢で女神からの神託があり、傷を治したという伝説から女神の湯とも言われている。皮膚炎や肌荒れにも効果が高い 住所:宮城県刈田郡蔵王町大字平沢字鎌倉沢102 電話:0224-33-2533
▲小原温泉
県南でも最も古い、約800年の歴史があり、目に小原、と名高い眼病に効く温泉
その五「蔵王の食を堪能すべし」
▲蔵王チーズ
高原の澄んだ空気でのびのび育った牛の生乳から作る蔵王チーズは、今や宮城を代表する特産品。様々な味わいが楽しめる
▲七ヶ宿そば街道
古文書に記録が残っているほど、古くから七ヶ宿の名産品として名高い蕎麦。現在では伝承の蕎麦を4件の蕎麦店がのれんを守っている 問合せ:七ヶ宿観光協会 電話:0224-37-2177
▲白石温麺(しろいしうーめん)
「約400年前、江戸時代から作られている白石うーめんは消化が良く、夏でも冬でもスルスルと頂けるとお土産にも人気」
▲新鮮な果物
ブルーベリー(7月)や桃(8月)、梨(9月)など、果物狩りが楽しめる。 問合せ:蔵王町観光協会 電話:0224-34-2725