米どころ宮城の新米が、店先に並び始めました。さっそく新米を買い求め炊いたごはんは、やっぱり美味しかった!みずみずしい甘さが最高!秋の収穫目指して手塩にかけて育ててくださった稲作農家さんに感謝です。
さて、わたしの新米ごはんのおともは、「いくらの醤油漬け」「きゅうりと昆布の味噌漬け」そして「なかむラー油」。machinavipress仙台 Vol.106 10月号「編集長のお気に入り」でも紹介しましたが、今回はもっと深く語ります!
この3品は食べる順番が大切です。
まずは、手づくりの「いくらの醤油漬け」で秋の味覚を堪能。いくらのプチプチが口の中で潰れるたびに幸福を感じます。このいくらの醤油漬け、生の筋子から完成までのプロセスを写真に収めれば良かった・・・と、今になって後悔しています。でも毎年のことながら作るときには気合を入れているのでそんな余裕はないのですが。
ここで、私流いくらの醤油漬けの作り方を紹介します。今回は仙台朝市の魚屋さんで、粒の大きいおすすめの生筋子を購入。持ち帰りさっそく作業開始。ボールにぬるま湯(40度くらいかな)を用意し塩を小さじ1入れ溶かす。その中に生筋子を入れると外側が白くなるので茹で上がってしまわないかいつもドキドキ。でも大丈夫なのです!不思議です。生筋子の皮の裂け目から卵を手でほぐし、ある程度とれたら皮に割り箸を刺してお湯の中でかき混ぜると残った卵が外れます。何度か繰り返すと皮だけが残ります。取れた卵は水を替えながら袋や筋を取り除き、キレイになったら終わり。よく水気を切って、漬け汁(醤油・酒・みりん・昆布/分量はその日の気分)の中に入れると、ぬるま湯で白っぽくなっていた卵が鮮やかな色に蘇ります!この瞬間は感動もの。ひと仕事終えた安堵感を味わうひと時ですね。冷蔵庫で半日くらい漬け込んだら完成です。
人によって作り方はいろいろあると思いますが、やはり手づくりは美味しさが違うような気がします。また作りま~す!新米の時期に旬を迎える鮭のいくら。日本の秋を代表する組み合わせですね。旬のめぐり合わせ、うまくできています。
次は「きゅうりと昆布の味噌漬け」。こちらも仙台朝市の漬物屋さん「江戸屋」でおすすめの一品です。
近頃、漬物というと浅漬けを主に食べていたので、味噌漬けは久しくご無沙汰でした。子供の頃は、なぜか「大人の食べ物」と勝手に思い込んでいたのです。お店で見たとき、まず折りたたんだ昆布が紐で結んである姿に惹かれました。結び昆布ならぬ、結ばれ昆布。縁起がいいかも~。さて食べるとき、そのままガブリとはさすがにできず、紐をほどいて細めにスライス。きゅうりも薄めにスライス。ホカホカのごはんに乗せると、味噌の香りが立ち上がりたまらない!濃い味だから少しずつでイイのです。だから、減らない。日持ちもするから長持ちします!昆布(1束)108円、きゅうり(100g)130円。リーズナブルな和の惣菜ですね。さすがニッポン!
もちろん、旬の浅漬けも新米ごはんに合いますよね。これからは、寒くなって白菜が甘みを増し美味しくなるから、「白菜漬け」もおすすめとのことでした。あぁ、白菜漬けの葉っぱでご飯をくるりと巻いて食べたい!
そして〆は、「なかむラー油」。知人から教えてもらい今回初めて食べました。にんにくが旨みを伴って新米ごはんに絡むのです!一度食べたら忘れられない味です。ラベルに「人と会う時には控えるように!」と書いてあるのですが、そこでビビっては美味しい出会いがなくなると覚悟を決めて、たっぷりとごはんにかけてパクリ!今まで味わった食べるラー油とはまた違う味が口の中に広がり、鼻に抜ける感じで・・・。複雑な旨みが重なりあって、まさに「にんにくのオーケストラや~」!使っているのは青森県産のブランドにんにく「福地ホワイト六片」。にんにくの最高級品種だそうです。スタミナ満点だけではなく、がん予防にも効果があると言われるにんにくを、こんなに美味しいラー油に仕上げたのは、一番町の路地裏にある居酒屋「肴処やおよろず」の店主のお父さん。万能調味料として生まれたようです。なるほど旨いわけだ!
商品カードにも食べる時の三箇条がしっかりと表示されています。にんにく注意報とでも言いましょうか。ひとりごはんでも、家族でも、恋人とでも、食べれば皆同じにんにく仲間。ということで、ごはんのおともの〆はこれに決まり!なかむラー油(150g)650円。こちらはひと瓶をすぐに食べ尽くしそうです!お求めは「肴処やおよろず」さんのHPでご確認ください。
新米ごはんに合う私のお気に入りは、梅干・生卵・納豆・海苔・秋刀魚の塩焼き・鮭の塩焼き・たらこ・塩辛・しそ味噌巻き・佃煮・肉味噌・・・。いっぱいあります。こうして並べてみると、新米のみならず、ずっと日本の食卓で活躍してきた和の食材ばかり。このおいしさを味わえる日本人で良かったなぁと、つくづく思います。日本の秋の味覚を代表する新米ごはん。お気に入りのおかずでシンプルにいただくのが一番おいしいです。