春の七草のひとつである「せり」。その和名の由来は、葉が競うようにして出てくる「競る」から「せり」に転化したという説があります。
そんな、生命力あふれるせりの、出荷量日本一を誇るのが、わが宮城県。仙台のお隣の名取は名産地として知られ、「仙台せり」の名で全国にせりを出荷をしています。地元では伝統野菜のひとつとして、お正月の雑煮やそばやうどんの薬味としておなじみの食材。さらに、ここ数年前は仙台せりが主役の「せり鍋」が、大人気!
そこで今回は、伝統野菜の「仙台せり」の生産者、販売する人、そして「仙台せり」が主役の「せり鍋」をご紹介。今夜は大切な人を誘って、あったか~い「せり鍋」でほっこりしませんか?
わのしょく 二階[一番町]
一番町に店を構える「わのしょく二階」。この時期、予約必須の「せり鍋」は、蔵王鴨の肉団子と、たっぷりのせりを味わえる一品。鴨のガラを4時間ほど炊いて作るコクのあるだし汁に、白菜とせりの根っこを入れ、煮立ったらせりの葉を投入。せりは、スープにくぐらせる程度が丁度いい。「二階」で使用しているのは、名取のせり農家・三浦隆弘さんのせり。香りがよく、歯ごたえも抜群だ。その香り高くあっさりした仙台せりと濃厚な鴨の肉団子のコンビネーションは、どんなお酒にもぴったり。〆の定番は雑炊かうどんながら、裏メニューのカレーうどんもかなりの人気。
INFORMATION
- 店名
- わのしょく二階
- 住所
- 仙台市青葉区一番町二丁目5-15一番町ビル2F
- 営業時間
- 17:00~24:00(23:30L.O)
- 休業日
- 不定休
- TEL
- 022-224-6040