時は昔の江戸時代―。
外様大名たちは、藩の取りつぶしを逃れるために、幕府の役人をもてなしました。そこでは、きっと日本中の食材を集めた、さまざまなごちそうがふるまわれ、たくさんの美味しい笑顔が咲いたのでしょう。
仙台藩祖であり、食通として知られた伊達政宗公も、江戸屋敷では3時間以上も料理の献立を考えたといわれています。
豊かな山海に恵まれ、食材が豊かな仙台は、さまざまな料理がうまれた場所でもあります。豊饒の海に恵まれた仙台・宮城の“海の恵み編”をご紹介しましょう!
新富寿司[文化横丁]
食通たちが通う文化横丁で、暖簾を構えて59年になる老舗の「新富寿司」。親方の佐藤栄一さんは「5、6月で一番美味しいのは、なんといっても宮城のほや」と胸を張る。「お好みで煮たり焼いたり、酢の物でも調理しますが、ぜひ試してほしいのが、ほやの握り」。サッと湯通しして柔らかくなった身は、口から鼻にかけてさわやかな香りが一気に広がる。酢の物でも、刺身でも味わえない、まさに至福の味なのだ。ほや以外にも、三陸産のうになどの近海ものも超美味!
INFORMATION
- 店名
- 新富寿司
- 住所
- 仙台市青葉区一番町二丁目4-12(文化横丁内)
- 営業時間
- 18:00~23:00
- 休業日
- 日曜・祝日
- TEL
- 022-222-2594