時は昔の江戸時代―。
外様大名たちは、藩の取りつぶしを逃れるために、幕府の役人をもてなしました。そこでは、きっと日本中の食材を集めた、さまざまなごちそうがふるまわれ、たくさんの美味しい笑顔が咲いたのでしょう。
仙台藩祖であり、食通として知られた伊達政宗公も、江戸屋敷では3時間以上も料理の献立を考えたといわれています。
豊かな山海に恵まれ、食材が豊かな仙台は、さまざまな料理がうまれた場所でもあります。豊饒の海に恵まれた仙台・宮城の“海の恵み編”をご紹介しましょう!
炭火焼・山塞料理 地雷也[国分町]
仙台を代表する、国分町の炭火居酒屋の名店「地雷也」。昭和38年の創業当時からあったであろうという人気メニューの「笹かまぼこ」は、コース料理にも必ず入る自慢の一品だ。創業明治19年、仙台一の老舗蒲鉾店「かま栄」のすり身を毎日仕入れ、お店でひとつひとつ形成、それを3つ串刺しにして、炭火で丁寧に炙っていくのだ。ムチムチの笹かまに歯を立てると、プツっと薄皮が破れ、モチモチした、魚の甘みが口の中いっぱいに広がる。フレッシュなわさびとの相性も抜群で、思わず「これが笹かま!?」と感嘆の声をあげずにはいられない美味さだ。
INFORMATION
- 店名
- 炭火焼・山塞料理 地雷也
- 住所
- 仙台市青葉区国分町二丁目1-15猪股ビル地下1階
- 営業時間
- 17:00-23:00
- 休業日
- 日曜または連休の最終日
- TEL
- 022-261-2164