広瀬通を挟み南北に広がる商店街。
街の名前は「一番町」。通りの名前は「東一番丁通り」。江戸時代は侍の街であったこの界隈も、時の流れとともに老若男女が集うにぎやかなショッピングエリアへと変化を遂げたのである。
そういえば「番ぶら」なんていう言葉もありました…。
ぶらんどーむ一番町商店街と一番町四丁目商店街、これからの発展が楽しみである。
老舗酒店 菅原酒店
広瀬通りに面した立ち飲みの店…といえば、仙台っこならばすぐにピンとくるだろう。「Standing SAKE Bar」を展開する「菅原酒店」だ。
創業は明治28年(1895)。詳しい資料は残っていないけれど…と前置きをしながらも、若旦那の前田尚養さんは「100年前にはもうこの場所にあったと聞いています」。
酒の小売のほか、煙草も販売しており、チョコレートやアップルなどのフレーバーシガレット、煙管、葉巻などなど、その豊富な種類には非喫煙者も思わず魅入ってしまう。「外国産も数多くそろえています。葉巻のカッコイイ吸い方もお教えしますよ」。
4年前から始めたスタンディングバーは、毎日常連客やふらりと立ち寄った一見客で盛況となっている。「日本全国から集めた甘口の日本酒をワイングラスで提供しています。カクテル感覚で飲んでくださいね」。
5坪ほどの狭小店だけに、隣合った客同士で自然と会話が始まるのもこの店の大きな魅力だ。なんと、ここで知り合って結婚したカップルもいるという。取材中も、ひっきりなしに「ちょっと一杯…」と、常連客が足を止める菅原酒店。「120年の伝統を守りつつ、これからも細く長くやっていきたいですね」と、老舗の若旦那は微笑んだ。
INFORMATION
- 店名
- 菅原酒店
- 住所
- 青葉区一番町四丁目3-1 菅原酒店ビル1F
- 営業時間
- 9:00〜20:00
- 休業日
- 元旦のみ
- TEL
- 022-222-6381