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かつては鶏小屋が裏庭にあったことも

lead-img-102広瀬通を挟み南北に広がる商店街。
街の名前は「一番町」。通りの名前は「東一番丁通り」。江戸時代は侍の街であったこの界隈も、時の流れとともに老若男女が集うにぎやかなショッピングエリアへと変化を遂げたのである。
そういえば「番ぶら」なんていう言葉もありました…。
ぶらんどーむ一番町商店街と一番町四丁目商店街、これからの発展が楽しみである。


仙台牛と牛たんの店 濱屋

お客さんと気さくに話をする濱さん。「こうやって、対面で話をしながら商売できるのは、商店街ならでは。昔からの馴染みのお客さんも多いんだよ」

お客さんと気さくに話をする濱さん。「こうやって、対面で話をしながら商売できるのは、商店街ならでは。昔からの馴染みのお客さんも多いんだよ」

仙台牛と牛たんの店、一番町四丁目のお肉屋さん「濱屋」。
創業は明治19年(1886)で、当時は広瀬通りにあった玉澤横町でその看板を掲げた。社長の濱宏一郎さんは「当時は、鶏肉専門店でね。鶏肉を5羽売れば家族が生活できた時代だったと聞いています」。

しっかり「さし」の入った仙台牛だが、その脂身はほんのり甘く上品なので、しつこくない

しっかり「さし」の入った仙台牛だが、その脂身はほんのり甘く上品なので、しつこくない

鶏肉専門店として「濱屋」はスタートした

鶏肉専門店として「濱屋」はスタートした

現在の一番町四丁目に移ってきたのは、戦後のこと。「戦後間もないころは、個人で鶏を飼育している人から譲ってもらっていたみたいですね。

左の写真は、昭和23年(1948)ころの店舗。男性に抱かれている赤ちゃんが、濱さんなのだとか

左の写真は、昭和23年(1948)ころの店舗。男性に抱かれている赤ちゃんが、濱さんなのだとか

仕入れた鶏は店の裏の小屋に一旦入れて、この一番町でしめていたんですよ」。小学生のころから店に立ち、「自然と商売を継いでいくんだろうな、と思っていました。いわゆる、“背中を見て育つ”ってやつね」。そんな宏一郎さんが高校3年生のとき、お父さんが他界。大学に進学した宏一郎さんは、卒業するとすぐに店を継いだ。「自分の代になってから、豚や牛肉も取り扱い始めたんですよ。もう今ではすっかり仙台牛がメインですね」。今年からお嬢さんも惣菜担当として店を手伝いはじめ、これからも“一番町四丁目のお肉屋さん”は、この場所で愛されていくに違いない。

今では仙台牛が看板メニューに

今では仙台牛が看板メニューに

ずらりとショーケースに並んだ牛肉、豚肉、鶏肉。まさに“まちのお肉屋さん”といった趣

ずらりとショーケースに並んだ牛肉、豚肉、鶏肉。まさに“まちのお肉屋さん”といった趣

これが濱屋名物「牛たんボール」(76円)。鶏のミンチに牛たんの角切りが入っていて、美味!

これが濱屋名物「牛たんボール」(76円)。鶏のミンチに牛たんの角切りが入っていて、美味!

INFORMATION

店名
濱屋
住所
青葉区一番町四丁目4-28
営業時間
10:00〜19:00
休業日
日曜
TEL
022-222-5684

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